恋愛をしたことが無かった私の生活を
一気に変えたのは、
あの人との出会いだった―――



20××年4月

「莉奈ちゃんー?行くよ!」

「待って、ポーチ入れてない」

「もー莉奈ちゃん遅い!遅刻しちゃうよ」


桜が咲くこの季節
私は、いつもあの日を思い出す――

「あ…」

ふとその時、私の所に一枚の桜が落ちた。

「・・・・もう二年前になるんだ」

まるで、あの日を思い出すかのように…