ー斗真Sideー
クリスマス。
勿論、俺は恭奈と過ごすつもり。
「うん!クリスマス、一緒に過ごしたいなって」
「…クリスマスは大事な用事があるんだよなぁ。とーっても大事な」
だけどこんなこと言って断ってる。
理由は恭奈を驚かせるため。
前、恭奈の家に行った時に読んだ漫画。
恭奈の大好きな少女漫画。
それと同じことをしようと思い、絢歩さんに協力してもらっている。
少女漫画の内容は、今さっきのように主人公(彼女)が彼氏に誘うんだけど。
彼氏は断る。
で、クリスマスの朝。
目をさましたら彼氏がいて、主人公は驚く。
…的な内容だった……はず。
「とーっても大事な用事があるの…?」
上目遣いでしゅんと問う恭奈。
可愛すぎる…嘘つきたくねぇけど……
「う…そ、そうそう。とーっても大事な用事」
「そっか……じゃぁしょうがないよね…」
「ごめんな」
「ううん。いいよ、とーっても大事な用事だもん」
まぁ、とーっても大事なことなのは事実だし。

