「でさ、気づかないうちに恭奈ばっかり気にしてるし、どんな子なのか知りたくなった。だから友達からって思ったんだけど…それができなくて」

「できない…?」

「そう。名前は教えないけど、お前に告白するって奴がいて」

「えぇっ!?いやいや、斗真の聞き間違いだと思うよ!?」

「何で」

「だって可愛くもないしっバカだしドジだしっ!!」



あれ…自分で言ってなんだけど悪いとこしか思いつかない上に傷つく。


バカは頑張れば直せるっ!


ドジは直せるのかな……。



「恭奈は可愛いから。まぁバカとドジはあえて否定しないけど」

「うっ…。いやでも、花音ちゃんとかユリ…陽菜乃ちゃんとかの方が可愛いし」

「俺にとっては恭奈が一番だけど…他の奴からだと花音と陽菜乃は可愛さ半端ないだろうな」



断然だよ。


花音ちゃんは優しいし、お姉さんって感じの可愛さ。


っていうか美人。


陽菜乃ちゃんは外見だけじゃなくて声も可愛いし、妹って感じの可愛さだよね。



「って話ずれた…えと、そうそう。で、告白するって奴がいて、取られたくないって思ったわけ。んで告白が先になった。そしたら恭奈は「友達から」っていうからちょうど良かったかなってな」

「そういうことだったんだ……。結局、私はアーヤ似だから好きなの?」



それだと少し…いや、結構傷つくかも。


斗真もこんな気持ちだったんだろうな。