家のまえで待っててって
言ってたくせに、あたしよりも
先についてる奈央。
「…なんだかんだ、優しいんじゃんか」
「なにがよ」
あたしが一人呟いたとき、
飲み物を取りに行ってた奈央が
戻ってきた。
「なんでもないしっ!」
「あんたねぇ、せっかく帰ってきてやったのになんなのそれ。」
「…ブラックコーヒー飲めないって知ってるでしょ?」
「答えになってないわよ」
奈央がもってきたのは
あたしが苦手なブラックコーヒー
…嫌がらせか!
なんて、いつもなら突っ込むとこだけど、今日は仕方ない。
黙っておくとしよう。

