次の日―…
教頭『転校生の翔くんだ。
本人の希望で上の名前はまだふせてるが佐原先生、君のクラスだ。
よろしく頼みますよ。』
そんなことを知らされた。
まさかコイツ…、翔が転校してくるなんて思わなかった。
しかもご丁寧に上の名前を公開していない。
翔『あんたのクラスか。』
そう面倒くさそうに俺をみていう翔。
悠「あのさ、一応俺先生だから。
敬語つかってくんない?」
翔『里緒は使ってないじゃん。』
悠「それはッ」
言い返そうにも言葉がでてこない。
翔『生徒に手をだすなよな、センセー』
そうニヤッと笑っていう翔。
いちいちムカつく…
悠「早く教室行くよ」
そう言って翔の横を通りすぎ教室へと向かう。
翔『はいはい』
翔は肩をすくめ俺についてきた。
―――――
―――――――
教室―…
俺が教室のドアをあけた途端皆が席についていく。
悠「今日は転校生を紹介しますー
入れよ」
やる気なくそう言う俺。
その俺の言葉通りに翔は入ってきた。
翔は昨日みたいな無愛想な顔で入ってくる。
その途端にクラス内はざわつきだす。
翔『…転校生が来たくらいでうっせーな
どういう指導してんだよ、悠也。』
そう面倒くさそうにいう翔。
悠「っつか呼び捨てかよ」
そう俺が呟いた途端に里緒がまたもや声をあげた。
里『あぁ!翔!?
どうしてここにいるの!?』
そう翔を指差しながらいう。

