近藤さんに手渡し、そのまま庭に出た。 憐「それでは我等は此にて。」 今宵は新月。 月の無い真実の闇が浮かぶ夜。夜の闇に響いた唄は真実を紡ぐ。 ――光と闇は逆転し 真実のみを口ずさむ 光の中の絶望と 闇の中の希望とを 探し迷うは修羅の道 狂気を掴む紅い手を 憎悪を秘める紅い目を 全てを受け入れるのならば 全ての力を与えよう 闇夜に溶けた唄声は 優しく哀しく儚く消えた。