天使で悪魔な女神



近「まだ、終わってないぞ?」

笑顔の圧力。
殺気とは違う敵意の無い空気。

近「君の名前を教えてくれるかな?」


名前……。


憐《どうするの?》


…………教える。


憐《ふーん。珍しいね。》


ただの気まぐれだ。


焔「俺の名前は立花焔(エン)。」


近「そうか。良い名だな!!」


……あぁ、良い名だ。
俺には勿体ないぐらい、強くて良い名。
憐と同じくらい大切な、俺の誇り。
そして俺に残った



師匠の




形見。


近「強くて綺麗な名だな!!」


そう言って笑う顔は師匠と同じ。
優しくて温かい……。