一言だった。 まるで害虫を見るような、蔑んだ瞳を向け、刃のような声で言った。 隊「ヒィィィィ!!!!」 腰を抜かし、へたり込んだ男。 あぁ、面倒な。 仕方ないか…。 焔、起きて? 焔《……んぁ?》 ごめん、起こして。 前で座り込んでるこの男、外に投げてくれない? 焔《何かされたか?》 何にもされてないよ? 焔《それなら、いいけど。 じゃあ、代わるからな。》 うん、よろしく。 あ、他の人には何もしないでね? 焔《分かってる。》 ゆっくりと目を閉じた。