憐「あなたが見た“アレ”はもう一人の私。
“アレ”が前に出たならば、誰にも止められません。
私に危害を加えるものは、全て“アレ”の敵であり、私の敵ですから。」
私の伝える事のできる、最後の警告。
ゆっくりと瞼を閉じる。
そして、同じようにゆっくりと開いた。
憐「それでは、一試合始めましょうか?」
微笑む憐の顔は、まるで氷のように完璧だった。
一切の隙もない、孤高の人形。
沖「うん!!手合わせ願うよ♪」
しかし、沖田も沖田だった。
仮面のような笑顔。
その顔は、まるで狂気に満ちた顔を隠しているようだった。
憐「御手柔らかに。」
社交辞令のような感情の籠っていない言葉。
マニュアルどうりに話す孤高の人形は、ゆらりと竹刀を構えて立った。

