桜星サンセット

私達は全く怒られず、空いていた、一番前の真ん中の席にアン、その斜め後ろの席に私が座った。

先生は明らかにアンを気にしながら、時々ちらちらと目線を送りながら話を続けた。

「校則の違反者はペナルティが与えられます。反省文と1週間の掃除、そして、1年間で3回違反した者は停学、場合によっては退学も有り得ます。今日も何人かいるようですが、パーマ、茶髪、化粧、アクセサリー禁止です」

細い目に力を込めてじろっとにらみながら強い口調で言った。

教室がざわざわし始めた。

おかしいな、ここの学校の人って街でよく見かけるが、ほとんど茶髪で化粧が濃くて派手っていうイメージなんだけど。

そのせいかクラスのみんなも半分以上が茶髪で、女の子は化粧もばっちりしていた。

「校則ゆるいからここにしたのにー」

「どうする?黒に染めるのなんてありえないー」

みんなが口々に不満を漏らした。

「先生」