桜星サンセット

「始まったか。これからが大変よー。そんな手紙いっぱい来るから」

「えー、うそー」

この3通の手紙もアンの言葉も信じられなかった。

その後私は休み時間ごとに呼び出され告白されたり、アドレスを聞かれたり、人づたいにメモを渡されたりした。

私はちょっとパニックになった。

なんなのこれ?

私アンじゃないし、ひょっとしてみんなで私をからかっているの?

「アンー、これどうすればいいの?」

私は半泣きで今日渡された紙の束を見せた。

「どう?モテてる感じ」

「困った」

「そう。それで良いのよ」

アンはにやにや笑って言った。