桜星サンセット

「・・・うーーーん、たかし・・・?」

不意に後ろから声がした。

「コウスケ?」

眠そうな顔をしたコウスケが床に寝転がっていた。

「あれ?なんでいんの?」

「なんでじゃないよ!なにやってんの、もー、すっごい怖かったんだから」

ぽかんとした顔をしたコウスケに早口で言った。

「ちょ・・・、なんで泣いてるの?」

私の頬には涙が流れていた。

「だから、怖かったって言ってるじゃない。どこにいたの?大体、なんでコウスケの番号教えておいてくれないの・・・」

コウスケが悪くないのは分かってる。

何も知らないのだし。

でも言葉も涙も止まらない。