床に置かれたキャンバス達の合間を縫うように歩き、奥の棚の中から数枚の絵を出した。
「これ超恥ずかしいかも。本当に見る?」
「見る!」
「ここで初めて描いたのが、これ」
スケッチブック位の大きさのキャンバスを私に手渡した。
あっ・・・。
「それはー、高校入って初めて描いたやつで・・・。先輩に無理やり美術部に入らされて、もうヤケクソで描いたやつで・・・。あー、その頃美術部その先輩一人しかいなくて・・・。ダメだ、テンパってる、オレ」
これ・・・。
「中庭の桜!」
「よく分かったなー。あの桜」
窓から中庭の桜を指差した。
だってつい数日前に私も描いたもん。
少しだけ下から見上げるような構図も同じ。
水彩画で全体が淡い色の桜。
私のは色は付いていないけどこんな色付けたいと思ってたんだ。
「これ超恥ずかしいかも。本当に見る?」
「見る!」
「ここで初めて描いたのが、これ」
スケッチブック位の大きさのキャンバスを私に手渡した。
あっ・・・。
「それはー、高校入って初めて描いたやつで・・・。先輩に無理やり美術部に入らされて、もうヤケクソで描いたやつで・・・。あー、その頃美術部その先輩一人しかいなくて・・・。ダメだ、テンパってる、オレ」
これ・・・。
「中庭の桜!」
「よく分かったなー。あの桜」
窓から中庭の桜を指差した。
だってつい数日前に私も描いたもん。
少しだけ下から見上げるような構図も同じ。
水彩画で全体が淡い色の桜。
私のは色は付いていないけどこんな色付けたいと思ってたんだ。


