桜星サンセット

床には数本の空のペットボトルや、パンの袋が転がっていた。

「いつからここに居たんですか?」

「昨日の放課後からかな?お風呂入ってないからクサいかも」

「じゃあここに泊まったんですか?」

「始めたら時間忘れちゃうんだよね」

「それ、分かります。不思議と眠くならないし疲れないですよね」

「そう、そう」

加藤先輩は、笑いながらチュルッとジュースを飲み干した。

「絵っていつから描いてるんですか?」

「小さい頃から、かな?よく家の壁に描いて怒られたなー。ちゃんと描き始めたのは高校入ってから」

「その頃の絵見たいです!」

「えっ?1年の時の?」

「お願いします」

「いいけど、えー、マジで見る?」