桜星サンセット

土曜日アンは緊急の委員会があり朝から学校にいた。

私は終わりの時間を見計らって迎えに来た。

生徒会室の前まで来ると中から生徒会長の話す声がする。

しばらく待ってみたが、まだ終わりそうに無い。

とりあえずジュースでも買ってアンにメールでもしよ。

静まり返った校舎の中を歩く。

私服で学校に入るのっていつもとはちょっと違う。

自動販売機の前に誰かがいる。

先生だったら嫌だな。

自然と歩みが遅くなる。

「青木さーん」

大きく手を振っている。

加藤先輩だ。