桜星サンセット

「コウちゃん、昨日変なこと言ってごめんね。あれからずっと気になっちゃって」

お昼休み遥さんがわざわざ教室までそれを言いに来た。

「いえ、なんか嬉しかったです」

「本当に?」

「あ、その・・・。そういう意味じゃないんですけど・・・」

「・・・まあ、いいわ。加藤君放課後は大体美術室にいるから気が向いたら覗いてみて。喜ぶから」

そう言って去って行った。

とっさに嬉しかったなんて言っちゃって、なんかちょっと誤解されたかな?

私、嬉しかったのかな?

でも、嬉しいに似ている。

それって好きって事?

また心臓がドキドキしてきた。