桜星サンセット

疲れているはずなのに体には楽しい余韻が残っていて、いまなら何でも出来てしまいそうだ。

描き上がったばかりの絵を壁の看板の横に貼った。

笑っている私の横に満開の桜の木。

学校の中庭の桜。

運命の桜。

そのまま一睡もしないで学校へと向かう。

朝陽が眩しい。

朝方降った雨が葉に残っていてキラキラと光を放っていた。

きれいだな、今度はこれを描こう。

「おはよーー」

「おはよう。なんか今日元気だねー」

「えー、そう?眠いよーー」

言いながらいつもより大きな声が出ていた。