「コウスケは?」

「コウスケ?会ってないけど」

「たかし君に一緒に来てって言ったんでしょ?」

「ああ、一緒に来る予定だったみたいだけど、だから、熱で・・・」

「そっか」

アンがたかし君を誘った事は知ってるという事は、気付いたかなー?

コウスケ、無神経だけど、鋭いとこもあるしなー。

ハァーーッ。

「心配掛けてごめんね」

「ううん、違う違う」

今なんで私ため息ついた?

「全然、何でも言ってよ。私じゃ頼りないけど」

やっぱりアンの気持ちコウスケに知られたくない。

「ありがとう、コウ。大好き」

アンには幸せになってほしいけど、たかし君とアンがつきあうのコウスケは・・・。

笑顔を作りながらもコウスケのことばっかり考えていた。