午後2時を過ぎた頃から少しづつお客さんが減り、やっと昼食を食べる事ができた。
「ホットドック食べる?オレのお手製!」
加藤先輩と遥さんと教室の隅に並んで座ってホットドックを頬張った。
体育館からバンドの音楽が聞こえている。
「これ食べたかったんだよねー。ずっといい匂いしてて辛かったよ」
あ、やっぱり、私も。
「爪ボロボロになっちゃったね」
朝遥さんがやってくれたネイルは所々はがれ、いくつもちりばめられたラインストーンはもう半分くらいしか残ってなかった。
「すみません。私もっと気にしてればよかった」
「ううん、私の腕が悪いの。すぐはがれちゃう様なのしかできなくて」
「でも、このバラはちゃんと残ってます」
人差し指に描かれたピンクのバラは一片の欠けも無い。
「バラは気合入れたからね。私のも無事」
人差し指を見せた。
遥さんのバラは大きく咲いた赤いバラ。
私のバラは咲きかけのピンクのバラ。
花びらを縁取るように白が入っていて、中心にいくほどピンクが濃くなっている。
「ホットドック食べる?オレのお手製!」
加藤先輩と遥さんと教室の隅に並んで座ってホットドックを頬張った。
体育館からバンドの音楽が聞こえている。
「これ食べたかったんだよねー。ずっといい匂いしてて辛かったよ」
あ、やっぱり、私も。
「爪ボロボロになっちゃったね」
朝遥さんがやってくれたネイルは所々はがれ、いくつもちりばめられたラインストーンはもう半分くらいしか残ってなかった。
「すみません。私もっと気にしてればよかった」
「ううん、私の腕が悪いの。すぐはがれちゃう様なのしかできなくて」
「でも、このバラはちゃんと残ってます」
人差し指に描かれたピンクのバラは一片の欠けも無い。
「バラは気合入れたからね。私のも無事」
人差し指を見せた。
遥さんのバラは大きく咲いた赤いバラ。
私のバラは咲きかけのピンクのバラ。
花びらを縁取るように白が入っていて、中心にいくほどピンクが濃くなっている。


