桜星サンセット

「完成ーー」

加藤先輩の声が響く。

大事なお店の看板。

何日も掛けて加藤先輩が一人で作っていた。

みんなが集まる。

「おーー」

「すごーーい」

歓声が上がる。

教室の扉と同じサイズの大きな看板。

店の名前「アメリカンカフェ」の回りを囲むように私達全員の顔が描かれていた。

みんな少しづつ外人さんのような顔にアレンジされているが、どれが誰かすぐ分かる。

そしてみんながすっごい笑顔。

「私、これだ!」

「これ、オレーー?」

盛り上がるみんなの顔も負けないくらいの笑顔。

やっぱ天才、加藤先輩。