桜星サンセット

「アツヤは全然私に興味なくてね、大変だったんだよ。すっごく頑張ったんだ」

「えー遥さんきれいだもん、絶対モテてたでしょ?」

「ありがと。そんな事ないけどね」

「頑張ったってどうしたんですか?興味ない人を振り向かせるってどうするんですか?」

アンの声には明らかに必死さが表れていた。

たかし君の事だ。

「え?何?アンちゃんも?そうなの?」

遥さんにも気付かれた。

「あ、まあ・・・」

アンは真っ赤になってうつむいた。

「あの、コウ以外には内緒で・・・」

小さな声で付け足した。