「おはようのチュー。俺、元気になったからな?」

無邪気な笑顔を見せながらそっと唇を重ねた

「バカ。もう下行くから」

逃げるようにリビングに行くと服も着替えて大きな荷物を持った充君と目が合った

「ぇ?充...君」

「俺帰るわ。アリガトな...。後最後に」

「帰っちゃうの?...何?」

充君が真剣な顔で私を見つめる

「昔からずっと好きだったよ。でもお前と悠都の幸せな顔みてたら...俺入る隙間ねぇわ」

「ぇ...」

「今までありがとう、ずっと好きだよ。でも今からこの“好き”は友達としての好きに戻るよ」