LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

向かい合い、煙草を取り出すと、本日2度目の質問。

年を訊かれた。



「26です。成美より8歳も上なんですよ」



「そうだったんですか。でも、成美ちゃんらしいです」



「成美、らしい?」



「えぇ。彼女は歩美が入院する前は、僕にも歩美にも甘えただったんですよ。しかし、歩美が入院して、僕には甘えてくれても構わないのに、“疲れてしまうから”って」



…そうだったのか…。

それが、成美な気もするけど。

誠之介さん紫煙を吐き出すと、ジャケットの内ポケットから何かを取り出した。

よく見れば写真。

それを、俺に見せてくれた。