LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「離して…ッ…離してぇ゛…!」



掴まれた腕を振り払おうともがくも、離れない。

足が縺れて転べば、引きずられてしまう。

…海斗さん…芽…。



「私の親友に、汚ない手で触るなぁ゛――ッ!!」



「成美っ!!」



もう、死んでも構わないと思った。

だけど、福智さんと離れられた。

芽に寄って投げ飛ばされた福智さん。

私は海斗さんに起こされ、抱き締められた。



「うぁ゛ーー…!」



「成美、足!!」



海斗さんの腕の中で大泣きする中、芽に両足を掴まれた。

引きずられ、短パンとタイツを合わせてたけど、タイツは破れ、激しく擦りむいてしまった。