LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「え?成美…?」



「ヤバい!福智さんだっ!!」



反対車線に、芽と店長を発見するも、振り返ればすぐ傍に福智さん。

足を止める事も、2人の元へ駆け寄るわけにも行かなかった。

信号は赤。

私はもう、海斗さんのマンションに逃げるしかない。

ーープルルル…ッ

手に握った携帯で、リダイアルから海斗さんの携帯へと電話。



『…成美?どうした?』



「海斗さん助けて…!オートロック…」



「―――捕まえたで。成美…」



マンションを目前にした時、見事に捕まった。

携帯を奪われ、投げられる。