LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

その時は、スムーズでホッとしたが、言われると…。



「成美を泣かせたら、許しませんよ?」



「…はい;;」



18歳を相手に欲情したり、ビビったり…俺ってダサっ。

年食ったせいだろうか。

芽ちゃんはまたマイクを握って立ち上がり、成美も戻って来た。



「どうかした?」



煙草を銜え、ボーッとする俺の顔を覗き来んで来る成美。

本当、成美を泣かすような事がないように願う。



「待ちくたびれただけ。早く戻って来いよ」



「…っ。もう…!」



わざと耳元で囁くと、顔を赤くし、俺の足を叩いて来た。

この表情…笑顔だけを見て行きたい。