LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

車で来てた俺は、2人を連れてコインパーキングへ急いだ。

黒光りするオデッセイ。

遠隔キーで開けながら、運転席に乗り込んだ。



「ヤバいヤバい!新型だよ!
私の兄貴と一緒だよっ!」



「た、叩くな!」



俺の腕をバシバシ容赦なく叩いて来る芽ちゃんの手を振り払い、待ち合わせ場所へと走り出した車。

助手席に押し込められた成美は、固まってる。



「成美?どうよ、新車に乗る海斗さんは、下川暢より金持ちよ!」



「別に金持ちじゃねぇけど…」



…3年ローンだっての。

けど、來がディーラーで、タダでオプションが多く付けれた。