LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

頭を撫で、「照れてる?」と、からかうように問う。

ーーバシッ



「――ってぇ…;;」



「意地悪な質問なんて!私の存在を忘れて酷い!」



…この子はきっと、女ではない。

男か、妖怪だろう。

叩かれた背中を押さえ、ベンチに倒れ込む。



「はっ!情けない」



「痛いんだよ…」



「私、柔道を指導する資格がある、師範代でございます。弟子になる?」



「なるか!!」



弟子どころか、友人関係も築きたくない。

恐ろし過ぎる。

起き上がり、成美に時間を訊く。

このまま、待ち合わせ場所に…。



「あ゛…!10分過ぎてる!;;」



…店長さん;;