LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

仕方なしに起き上がり、キッチンでコーヒーを淹れる。

冷蔵庫にある予定表を確認するば、成美も完全なオフ日。

久しぶりに料理もしたくなり、気が付けば弁当箱も出してしまった。



「……エッ?寝坊した?;;」



物音に飛び起きた成美は、俺を見た後、時計を見る。

まだ6時半である事に、“目覚まし壊れた?”と言うような顔付き。



「出掛けないか?これ持って」



卵焼き・唐揚げ・ほうれん草のおひたし・鮭のハーブソルトのソテー・エビフライ。

成美が冷凍してたモノもあるが、豪華な弁当の出来上がり。

嬉しそうに頷いた成美が、丁寧におかずを弁当箱に入れる。

おにぎりは2人で握る。