LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】




翌日、永斗の声に目覚めると、ウサギの人形の耳を銜えながら、寝返りを繰り返してる。

布団から出て、永斗を抱き、座ったままで寝ようと決意。

壁時計はまだ5時半。

休みの日は、成美も俺も、のんびり寝たい。

朝陽が零れるカーテンを腕を伸ばして引っ張り、完全に遮光。

おしゃぶりを吸わせ、限界を感じた体を倒す。



「寝んねしような…」



背中を叩きながら、目を閉じる。

ーードンッ



「ッ゛――…;;」



だが、永斗の振り上げた足の踵がこめかみを直撃。

眠気はぶっ飛び、地味に痛みが取り残された。