ーーピンポーンッ ソファーでうたた寝をしてると、呼び鈴が鳴った。 これは1階の、オートロックの音ではない。 …海花じゃねぇよな? とりあえず、出ればわかるか。 寝癖が付いてそうな髪を弄りながら、玄関へと行き、鍵を開けた。 ーーガチャッ 「…こんばんは」 「成美?!下、オートロックだっただろ??」 「たまたま、住人の人が帰ってみえたから」 …なるほど。 手には弁当が二つ入った袋を下げてる。 「ま、入れ」 ここで話すのも、おかしいしな。 俺は成美の手を引き、リビングへと入った。