LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「早く大きく……ダメだろ」



「え?何が?;;」



永斗にゲップをさせ、寝かし付けながら独り言を言った俺に、成美が“何事?”と言わんばかりの目で見て来た。

…いや、これは…。

言ってはならない。



「海斗?」



「……永斗がママっ子になったら、何かな……」



迫るように見られ、本音を言ってしまう。

成美は無言で永斗をベビーベッドに寝かせて、「馬鹿なパパだねぇ」と、永美のオムツをチェックしてる。

“馬鹿”と言われようが、それが俺の愛だ。

自分でそう思うと、少しキモッと突っ込まれそうな気もするが。