LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「母親がお世話になってます。
息子の海斗です。後、嫁の成美と、子供の永斗と永美です」



「黒岩義夫ークロイワヨシオーと申します。こちらこそ、これからはお世話になると思いますので、よろしくお願いします」



律儀で、紳士的。

お世話なんて、まだまだ先だと思えるほど、健康的に見える。

成美が眩しい陽射しに目を細めながらも、微笑み頭を下げる。



「嫁ではございますが、私からも、義母(はは)をよろしくお願いします」



「はい。子育てのお手伝いだって、2人でさせて頂きますよ」



母親の5歳上の58歳。

子供は1人と教えられた。

それでも子育てでは先輩。

抱き上げた手付きは、“さすが”だと言える。