LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】




3月を過ぎ、永斗と永美が生まれてから1週間。

成美は未だ、意識を戻さない。

それでも毎日、病院に通い、3人に会いに行ってる。

家の建設も初めて貰い、母親たちの力も借りて、子供用品も完璧に揃えた。

後は、3人が退院する日を待つだけだ。



「おかえり」



「…ただいま」



日中、母親に成美の付き添いを任せてある。

月曜日が休みだった誠之介君にお願いをするつもりだったが、母親が仕事を辞めてまで、“付く”と言ってくれた。

生活費は同棲を始めた彼氏が出してくれて、もともと辞めたかったと言ってたけど、どうだかな。