LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「男の子が、お兄ちゃんで、女の子が妹さんになります。まだまだ小さいですが、母乳を飲み、1ヶ月もすれば、お家に帰れますよ」



「ありがとう、ございます…っ」



子供が産まれた事が、こんなに感動的だと思わなかった。

目頭を押さえ、涙を隠す。

…頑張れ、頑張れ…。

早く、この腕に抱いてやりたい。

許可を貰い、写真を撮らせて貰い、誠之介君たちに写メを送った。

名前、考えてやらないと。

縫合し、落ち着いたら戻って来るという成美を待ちながら、ひたすらまた手帳と睨めっこ。

しかし…戻って来た成美には、呼吸器が挿入されて居た。