LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

娘としては複雑だけど、嫁の立場から考えると、旦那さんが幸せなら…と、思う部分がある。

お茶を飲み、どちらの気持ちを優先するか考える。

無意識に掴む海斗の手。



「……納骨時、私は多分、お誘いはしません」



「え…?」



「でも…火葬場には、いらして下さい…」



海斗を見れば、口元を緩め、優しい瞳で私の頭を撫でてくれた。

高城さんは私たちに、深く頭を撫でた。

―――誠之介君もお越し、朝食を済ませると、叔父さんが母親の遺影を持って来てくれた。

私は祖父母の家の鍵を持ってなく、遺影を持ち出す事が出来ない。