LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「叔母がある物をくれたのよ。
でも、私はもう暢に買って貰ったし、どう?コレ」



「え……?」



黒のボストンバックから出されたのは、シンプルなマタニティー用のウェディングドレス。



「これで1枚、撮らない?(笑)」



下川さんは一眼レフのカメラをどこからか持ち出して来た。

…“撮らない?”って;;

恥ずかしいよ、普通に。



「さ、着替えるわよ!チャンスを逃したら、これはゴミと化して、成美は出産後まで着れないんだから!」



「ご、“ゴミ”って…;;」



…酷いっ。

こんなの脅しじゃない?

断れなくなり、私は2人の寝室で、芽によって着替えを進められる。