LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】




22時になり、明日の着替えだけを鞄に詰めて家を出た。

海斗は私の体が冷えないかを気にしながら、鞄のショルダーホルダーを肩に掛ける。

胸元で揺れるネックレスが冷たいけど、心がほっこりしてるせいか平気。



「海斗…暖かい」



「何だよ?甘えん坊(笑)」



2人の時間も後4ヶ月。

この夜道を歩く時間も、大切にしたい。

些細な小さな時間を、無駄になんてしない。



「親になっても、仲良く居ようね?」



「当たり前だろ?俺は親父とは違うから大丈夫だ」



…何か私。

マズイ事、言っちゃったよね…。