LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

鼻水を啜り、海斗の首に腕を回してネックレスを嵌める。



「お2人にピッタリのデザインですね」



「本当。海斗に似合ってるよ」



互いの胸元に揺れるネックレスのリングを指で挟む。

…ここに、子供たちの…。

早くネームプレートを付けたい。



「良い名前を考えようね」



「そうだな。早く性別がハッキリすれば、今から考える」



ショップに居る事も忘れて、私たちはお腹の上で手を重ね合った。

今はエコーのタイミングが悪いのか、性別がわからない。

…いつでも良いよ。

パパとママが、素敵な名前をあげるからね…。