LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

マフラーを手で鼻に近付け、未だに匂いを堪能してる成美は、「あそこ行こう?」と、2件隣のラーメン屋へと歩き出す。



「ユニフォームは?」



「あそこなら良いの。元オーナーのお店だから」



…は、はっ?;;

コンビニの次はラーメン屋かよ!

どんだけ金持ちなんだよ!;;



「こんにちはー」



「成美ンいらっしゃいっ!」



…“成美ン”?

可愛いアダ名じゃねぇかよ。



「あれ?オーナーは?」



「ぎっくり腰で休みなのよー!
今度、発破かけてやってね?」



女将さんだけで回される店内は、人気はマチマチらしく、1人しか居なかった。