LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「どうしたの?息なんて切らして…」



「…あれ…」



不思議そうに私を見る芽。

私は自動ドアの外を見る。

そこにはニヤニヤと笑って手を振る鈴金さん。



「は…発注して、来る…っ」



「そうしな!」



私はバックヤードに入り、デスクに置いておいたお茶を手に取り、勢い良く飲む。



「いきなりどうしたの;;」



「……ニヤニヤおじさん。だから、しばらく代わって下さい」



「そうしよっか;;」



下川さんに場所を譲って貰い、代わりにホールへ出て貰った。



「…殴りてぇな」



「ダメだよっ!!」



雑誌に視線を落としながら言う海斗に、思わず叫んでしまった。