LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】




納品されたパン各種を検品し、値札付けをして並べる。

レジで笑顔を接客してる芽。

海斗は多分、発注してる下川さんと世間話でもしてると思う。

車で来てるし、海斗を帰さないし、何か…裏がありそう。



「成美ちゃーん、おはよう!」



「おはようございます。今日も寒いですね」



名前は知らないが、顔馴染みのお客さんと話ながらパンの陳列を終えた。

重箱を片付け、表に散らばってる吸い殻を拾い、灰皿に入れてると、後ろから声を掛けられた。



「あ…;;」



「さっき、熱烈なキスしてたね?
俺ともしてみる?これでも上手いんだよ」



「良いです!!;;」



逃げるように店内に入る。