LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「……下川さん、何してるの?」



信号を渡り切り、店内に入ると、レジ点検をしてる下川が居た。

昨日は0時に精算と発注にだけ来て、帰った筈では?



「ん?店長が急に休むとか言うから、俺がね。芽と3人で頑張ろう!」



…いや、寧ろ帰して下さい!

何て言えずに居ると、芽がサンタの帽子を持ってやって来た。



「海斗さんにプレゼント!」



そして、海斗に被せる。

…似合う……じゃなくてっ!!



「今日、成美は発注もあるし、裏に居て良いですよ!」



「いや、帰るし;;」



「は?聞こえなーい(笑)」



さっき拗ねてたのは誰なんだか。

芽は私のお腹を撫で、「頑張りますよぉ」と、声を掛けた。