LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

両方を選んで余るだろう。



「団子、買わないの?」



「どっちにしようか迷って」



「珍しいね?海斗が迷うなんて」



成美は「食べたいんでしょ?」と、みたらしの方を選び、三色団子を棚に返した。

レジに並び、順を待つ。



「お待たせしました。ありが……あ゛っ!;;」



さっきひそひそ話をしてたシブヤさんに当たったが、もう1人を選べば良かった。

指を差して来て、驚かれると自分が化け物のような気になる。

彼女に悪気がないとはわかってるけど、俺もそんな大人でもなく。

広い心を持った人間ではない為、指差しは不愉快だ。