LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「これ以上、成美を傷付けるな」



「勝手に怯えて、傷付いてるんですよ?私には関係ない」



「ならここ辞めろ」



「海斗さんは法学部の出身だし、弁護士の友達が居る筈よ。下手な真似をすれば、ガッシャン…ね」



芽ちゃんは、手錠を嵌められたかのように、左右の手首をくっ付けた。

しかし、不良っぽさを醸し出す彼女らしく、顔色を変えない。

それどころか、鼻で笑った。



「クビでも何でも構わない。
私は、海斗さんを絶対に―…」



ーーバンッ



「――海斗は、永井さんと付き合うわけないから」



「成美?あんた、寝てたんじゃ…?」



成美が現れ、唖然。

…何で、わかったんだ…。