LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

海斗と友達だった期間がない分、知らない部分があって当然なのに。

ヤキモチなんて、みっともないよね。



「お風呂、沸かして来ようかな」



「成美?大丈夫?」



「何が?」



「“何が”って、顔色が良くないわよ」



私は疲れと悪阻を言い訳に、1人グイグイ呑んでる芽から離れた。

浴槽にお湯を溜めてる間、吐き気がして、洗面所に顔を埋める。



「奥さん、大丈夫?」



「す、すみませんっ。見苦しい姿を見せてしまって::」



トイレでも行こうとした飯島さんが、私を見付け、背中を擦ってくれた。