LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

俺まで幸せになれる。



「海斗さんで良かった」



「何が?」



「掘り返すようで、申し訳ないけど、福智さんと付き合ってたら、あいつは成美の才能を隠してたと思う」



「…どういう意味?」



「あいつは、成美を自分だけの中に閉じ込めたいと思ってた。結婚したら、嫁は家に居ろってタイプ」



…小さい男だしな。

わかる気がする。

温くなったホットを飲みながら、運ばれて来たカルボナーラを食べる成美を見つめる。



「美味いか?」



「……」



…シカトか?;;



「微妙な味ね;;」



…芽ちゃんが選んだんだろ;;