LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「あの人!あのコンビニに居た人!」



私のせいで、飛ばされたよね。



「…久しぶりやな、成美」



「…ご無沙汰してます」



私は海斗を紹介し、斎藤さんが今、担当者である事を告げた。

もう会わないと思ってたけど、どうやら福智さんと斎藤さんは同期らしい。



「嫌だろうけど、福智に席へ案内して貰ってくれる?2人にも、何とか席を用意して貰ったから…」



立食形式だが、どうやら私の体調を気遣い、海斗と2人の席を、特別来賓者の中に、用意してくれたみたい。

福智さんに警戒する海斗は、私の手をキツく握る。

でも、痛くなんてない。

海斗の手に今、凄く安心してるんだ。