LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

「…久しぶり…」



動揺を隠すような海斗の背中を叩き、優里さんへと頭を下げた。

斎藤さんは苦笑いを浮かべながら、私たちについてを教えてる。

出来ちゃった結婚をした相手が、憎き女の上司で。

元カレと私が結婚。



「へー…」



優里さんは怒りに顔を歪めながら、私を見て来た。

居心地が悪くなる。



「斎藤!お前、主役が何してんねん!支店長たち待ってんで!」



そして、更に――…。

振り返った先には、私の元カレ、福智さん。

海斗は面食らい、私の肩に頭を預けて項垂れた。

…今日の占い、1位だったのに。

大ハズレ。

現実は、最下位だ。