LOVE OF DISTINY〜最低で構わないから〜【完】

会場は、前に一度だけ行った事のある、営業所。

会社でパーティーなんて、“安くしたい為”だと勝手に決め付けてたけど、ケータリングを用意し、お酒も種類多く揃えてあるみたい。

駐車場は余分なく、近くのコインパーキングに駐車し、営業所へと海斗と手を繋いで歩く。



「…何か、胸騒ぎ」



ずっと何かを言ってる海斗を気にしつつ、受付を済ませて、ホールへと入る。

意外や意外。

斎藤さんは、“人が集まらない”と言ってたけど、100人は居る。

何人を目標に、集めてたのか。



「斎藤さん!」



会場入りした斎藤さんを見付け、声を掛ける。